Nexperia、MOSFETの全動作温度範囲をカバーする 先進的な電熱モデルを発表
March 24, 2022Nijmegen -- 新モデルにより、試作前のEMC特性チェックも可能に
必要不可欠な半導体のエキスパートであるNexperia(本社:オランダ、ナイメーヘン)は、自社MOSFETデバイス向けに新たに強化された電熱モデルのリリースを発表しました。多くの半導体メーカーが自社MOSFET向けのシミュレーション・モデルを提供していますが、こうしたモデルには代表的な動作温度でモデル化した、限られた数のデバイス・パラメータしか含まれていないのが一般的です。Nexperiaの新しい先進モデルは、-55℃から+175℃までの全動作温度範囲ですべてのデバイス・パラメータの熱相互依存性に対応します。
この先進モデルにはダイオードの逆回復時間とデバイスの電磁両立性(EMC)特性が含まれており、全般的な精度がさらに向上しています。このモデルの使用により、エンジニアは試作品の製作前に、回路とシステムレベルの正確なシミュレーションと、電気特性、熱特性、EMC特性の評価が可能になります。また、以前は最悪の条件下における動作確認の必要がありましたが、このモデルにより特定の温度範囲での設計シミュレーションが可能になるため、時間とリソースを節減できます。
Tier 1 OEM企業の一社は既存モデルでは要件を満たすことができませんでしたが、Nexperiaは同企業と密接に連携し、今回のモデルを開発しました。Nexperiaのアプリケーション・エンジニアのAndy Berryは、次のように述べています。「新しい先進電熱モデルは、回路シミュレーション結果に対する設計者の信頼度を極限にまで高めます。ダブル・パルス・テストにおける実デバイスの挙動を正確に予測していることからも、精度が極めて高いことが分かります。協力パートナーからの初期フィードバックによると、新モデルは彼らがこれまで見た中で最も精密だということです」。
この先進電熱モデルは、高い評価を得たNexperiaのインタラクティブなアプリケーション・ノートに続き、今後数か月以内にリリース予定のエンジニアによるエンジニアのための次世代サポート・ツール・シリーズの最新ツールです。Nexperiaはお客様にとってできる限りシームレスにデバイスをお使いいただくために、外部活動のサポートに対しこうした新しいアプローチを採用しています。
詳細については、www.nexperia.com/advanced-support-tools をご覧ください。
Nexperiaについて
Nexperiaは世界ですべての電子設計に求められる必要不可欠な半導体やコンポーネントの量産のエキスパートとして、世界をリードしています。Nexperiaはダイオード、バイポーラ・トランジスタ、ESD保護デバイス、MOSFET、GaN FET、アナログ/ロジックICなどの広範な製品ポートフォリオを提供しています。本社はオランダのナイメーヘンで、年間製品出荷数は1,000億を超えており、各製品は自動車業界が設定した厳格な基準に適合しています。Nexperiaの製品はプロセス、サイズ、消費電力、性能の面で効率のベンチマークとして高い評価を得ており、貴重な電力とスペースを節減し業界をリードする小型パッケージで提供されています。
Nexperiaは数十年間にわたって世界のリーディング企業に製品を供給してきた実績を持っており、アジア、欧州、米国で12,000名を超える従業員を雇用しています。NexperiaはWingtech Technology Co., Ltd.(600745.SS)の子会社であり、広範なIPポートフォリオを有し、IATF 16949、ISO 9001、ISO 14001、ISO 45001の認証を取得しています。
Nexperia: Efficiency wins.
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